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青き空を守りし者は
第五話
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朝。コバルトは日の出と共に目を覚ました。すぐに準備を整えてニビシティに向かう。2番道路をまっすぐ歩いていくと、1時間弱で到着した。
「へぇ、ここがニビシティか。」
トキワシティより少し広い町で、科学博物館がある。このニビ科学博物館ではお月見山で発掘された化石を一階で常時展示し、二階では宇宙や進化についてなどのテーマを絞った展示を行っている。今シーズンはポケモンに影響を与える鉱物についての展示をしている。
コバルトはまずポケモンセンターに行ってポケモン達を預ける。しばらく待っているとジョーイさんがボールを持って戻ってきた。
「お待たせしました。皆元気になりましたよ。」
ポケモンセンターでポケモンを回復させる時は基本的にカウンター奥にある専用の機械を使っている。詳しい仕組みは分からないが、この機械にボールを乗せて作動させると強力な回復効果のある周波の音がボール内に流れ、それによってポケモンをベストコンディションまで持っていく事ができるらしい。もっともこの機械で対応できない重傷や重体の時と、もともとボールに入っていない野性のポケモンの治療は、奥にある治療室で手術や投薬等を行って対応する。ちなみに回復機に乗せた時にボールに内臓された電子回路を使って中のポケモンの状態を読み取り、機械のみで回復が可能かどうかを自動で判断する。もう一つ付け加えると、最近この機械はポケモンセンター以外でも研究所はもちろん大きな公共施設にも設置されるようになってきている。その場合ジョーイさんはいないので自分で操作しなくてはいけないのだが。
とにかく話は戻って、コバルトはジョーイさんからボールを受け取った。
「ありがとうございます。あの一つ訊きたいのですが、ジムにはどう行けばいいですか?」
「ジムですね。ええっと、ここを出て左に行くとメイン街道に出るのですが、そこを左に曲がって道沿いに進んでいくと突き当たりに科学博物館があるんです。そしてその突き当りをさらに左に行くとジムが見えてくるはずですよ。」
「あぁ、左に曲がっていけばいいんですね。分かりました。ありがとうございます。」
「いいえ。またのご利用をお待ちしております。」
「はい、では。」
ポケモンセンターを出てジョーイさんに言われたとおりに歩いていくと、確かにジムが見えてきた。入り口に立って中の様子を見てみたが、特に休みや外出中の札も出ていないようだし、入っても大丈夫のようだ。コバルトは一度深呼吸をして、ぐっと腹に力を入れる。やはりジムが初めてなだけあって多少緊張する。ドアに手をかけて、開ける。
「すみませーん。あの、ここ…。」
すると通路脇のドアが勢いよく開き、小さな男の子が飛び出してきた。
「何々!? お客さん!? ジムに挑戦するの!?」
「え、う、うん、まぁそのつもりだけど…。」
呆気に取られつつ返事をすると、男の子の顔がより一層ぱぁと輝いた。
「ホントに!? やったー!久しぶりに父さんの戦いが見られる!」
と、飛び上がって一気に言うと、今度は入ってきたドアに駆け込んで奥に向かって叫んだ。
「おとーさーん!お客さんだよー!ジムに挑戦したいってーっ!」
そんなにジム戦を楽しみにしていたのだろうか。その子はとにかく嬉しそうだ。しばらくすると、奥の方からこのジムのジムリーダー、タケシが出てきた。タケシは歳は三十代後半くらいで、優しそうな顔をしている人だった。
「こらサンジ、そんなに叫んだらお客さんがビックリするだろう。さて、ようこそニビジムへ。ここに挑戦するのかい?」
「はい。」
「そうか。実は挑戦者は久しぶりなんだ。まぁプラネット団の対応に四天王が当たっていてリーグがここ数年休んでるだろ?それに僕もジムリーダーとしてニビとその周辺地域の警護の仕事もあるし。何より旅に出る人自体が減ってしまって…。あ、ごめんごめん。話が長くなってしまったね。じゃあ早速始めてみようか。…っとそう言えば今度のジム戦の前に挑戦者と戦わせてくれってハジメが言ってたっけ。あのもしよかったら、ええっと…。」
「コバルトといいます。」
「あ、そうか、コバルト君というのだね。そういう訳でもしよかったらうちの息子のハジメと戦ってくれないかな?その、腕試しだと思って。」
コバルトは即答した。
「ええ、いいですよ。ぜひ戦ってみたいです。」
「そうかぁ。良かったー。はは、断られるんじゃないかとヒヤヒヤしたよ。けどハジメは結構強いぞ。ま、ここが岩ジムだから岩タイプのポケモンがメインなんだけど。うん、じゃあよろしく頼むよ。…さぁサンジ、ハジメを呼んできてくれ。」
「はぁーい!」
サンジは再び脇のドアに駆け込んでいった。それを見送ってから、コバルトはタケシにこのジムに対する感想を素直に述べる。
「何というか…とても家庭的なジムですね。」
「ははは、よく言われるよ。ここは代々そうらしくて。さ、コバルト君バトルフィールドに行こうか。」
「あ、はい。」
とにもかくにも初(準)ジム戦だ。ハジメの強さがどのくらいなのかは分からないが精一杯頑張ろうと心に決めて、コバルトはバトルフィールドに向かった。
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